宮崎市「平和台公園」の怪を探る
2020/01/01
宮崎県宮崎市には、平和台公園という心霊スポットがある。
宮崎市に住む私の友人から聞いたこの場所のイワレは3つ。
①平和の塔周辺で女性の霊が出る。
②深夜に園内のハニワが動いたり、目が光る。
③公園の奥にある新池では入水自殺した女性の霊が出る。
普段は親子連れやカップルで賑わうこの公園のもう一つの側面を探るべく、夜が更けるのを待ってから探索を試みた。
>●女性の霊が出るという平和の塔周辺へ
この平和の塔は、戦前戦中「八紘之基柱」(あめつちのもとはしら)とも呼ばれていた。
塔の正面に、昭和天皇の弟にあたる秩父宮雍仁親王が造語した「八紘一宇」(はっこういちう)の4文字がある。
※八紘一宇(はっこういちう)とは
広辞苑によれば「世界をひとつの家とすること」という意味である。
この言葉の解釈は時代により異なり、太平洋戦争中には、軍部が日本の海外進出を正当化するため「日本の元に世界を統一する」という意味でのスローガンとして利用された経緯もある。
その為、終戦後の昭和21年(1946年)1月、GHQによって塔の「八紘一宇」の部分は削除、周囲にある4像の内、「荒御魂」像もまた武力を象徴するものとして取り除かれ、名称も「平和の塔」と改められた。
東京五輪翌年の1965年、消された「八紘一宇」の文字が復元され、現在では、「世界が一家族のように仲よくし合う」という本来の言葉として平和の塔に刻まれている。
参考:産経WEST- 「八紘一宇を削れ」「何度でも来る」…平和の塔をめぐり、宮崎に仕掛けられた根拠なき歴史戦
Jタウンネット-宮崎市の「八紘一宇の塔」は、現在「平和の塔」と呼ばれている
ハフィントンポスト-「八紘一宇」とは何か? 三原じゅん子議員が発言した言葉はGHQが禁止していた
●日本軍が戦地から持ち帰った石材を使用し建造されたそうだ
●塔のふもとの扉は固く閉ざされている、内部は年に1回限定公開されているとのことだ
●平和の塔の迫力に圧倒される
●つづいて、ハニワが動いたり目が光るという噂のハニワ園へ向かう
●普段は可愛く見えるハニワだが、夜に見ると非常に不気味である
●いつのまにか周囲をハニワに囲まれていることに気がつく
●目の前をライトで照らせば、突然武将のハニワが現れ腰を抜かしそうになる
●ハニワの視線に恐怖を感じ、引き返したくなる
●女性が入水自殺したと言われる池を目指す
●池に近づくにつれ、空気が冷たくなってくる
●自殺者の霊が這い上がって来るのではないかと震えながらシャッターを切る
女性が入水自殺したとされる「新池」についてイワレの元である友人に尋ねてみたが、「この辺じゃ有名な話」という返答のみで、事件の起こった正確な日付や自殺した動機等詳細はわからなかった。
さらにネット上では「池に入水自殺した女性の霊が出る」という書き込みは大量に見つかるが、事件の核心に触れる情報を見つけることはできなかった。
探索者より
今回、私は失態をおかしてしまいました。霊ではなく園内を巡回する警備員と遭遇してしまったのです。
深夜の公園をカメラ片手にウロウロする怪しい男に初老の警備員は顔を引きつらせながら問いかけてきた。
「何を撮るの?」
「まさか心霊関係じゃないよね?」
図星を突かれた私はアタフタしながら空笑いしていると、
「こういう所に来る時は何人か連れてきたほうがいい、1人で来ると確実に持って帰ってしまうから」
そう言い残すと、次の見回りの為去って行った。
