栃木三大廃病院‐3.都賀病院
2020/01/01
栃木三大廃病院を巡る旅、第3弾――。
これまで、「東洋診療所」「野木病院」と栃木の廃医院を連続で探索してきたが、ついに残るは「都賀病院」のみとなった。
市営公園「つがの里」の南側に位置しており、3つの中で唯一平屋建てであるのが特徴だ。
イワレは「院内にて怪音がする」「子供の霊が出る」等。
それ以上特に知りえる情報はなかった為、あとは院内を探索し新たな発見があればと思ったのだが…
残念ながら都賀病院は取り壊され現存してはいなかった。
●上記画像は2004年代の航空写真。
赤丸の箇所が当時の都賀病院、病棟は2つあったようだ。
●2004年と現在の航空写真を比較してみた。赤線で囲った箇所は市営公園の墓地である。
墓地が南に向かい拡大、病院は無くなり別の建物に変化しているのがわかる。
●現場に行ってきたが、気になる新たな建物は市の公民館だった。
●その他には墓地が広がるのみで、当時の痕跡らしいものは全く見当たらなかった。
当サイトでこのような残念な結果を報告するのは忍びない。
そこで、かつてこの地を訪れた先駆者に依頼し、当時の写真の使用許可をいただいた。
貴重な写真を提供してくださったのは「武装心霊スポット偵察部隊」の管理人 猫三倍段氏だ。
10年前から2chのオカ板に書き込まれる噂の現場を調査してきた伝説的サイト。
私が心霊スポット探索を始めてから、縁あってアドバイスいただいたりお世話になっていた。
このサイト最大の特徴は、軍事品で武装した男達が心霊スポットを探索するというスタイル。
これからご覧になる以下の写真にも、いくつか迷彩服の人物が映っているものがあり、ここは戦地なのかと錯覚してしまうノリもお楽しみいただけたらと思う。
撮影時期は、2002年12月28日の深夜1時――。
●破壊された門
●建物外観
●ロビー内
●荒らされた診察室
●病室が連なる廊下
●厨房
●穴だらけの壁、決して銃撃による弾痕ではない
●手術台
●別棟とつながる渡り廊下
●レントゲン室、放射線は大丈夫なのだろうか…
●トイレと物置
●仕切りが破壊され大部屋と化しているスペース、当時の用途は不明
参考:栃木市営 都賀聖地公園墓地
栃木市のWebサイト-つがの里
地理@沼津高専 ウェブ地図
SOG/GhostRecon HQ2.0 | 武装心霊スポット偵察部隊-2002/12/28 AM01:00 都賀病院
探索者より
都賀病院は現存しておらず、非常に残念な結果となってしまいました。
栃木三大廃病院は野木病院を残すのみとなり、これもいずれ解体される運命。
悲しくもありますが、全滅寸前を見届けることができてよかったと思う。
当時の写真を見る限りですと、かなり破壊が進んでいる様子がわかるので、廃墟としての寿命は短かったのかもしれません。
遠方までわざわざ足を運んだのにもかかわらず、道中までの費用とせっかくの休日が無駄になる、この精神的なダメージはかなり大きいものです。
しかし、東洋診療所と野木病院を探索できただけでも奇跡に近いと前向きにとらえ、今後は廃墟系の心霊スポットを優先的に探索できたらと思います。
最後に、貴重な画像を提供していただいた猫三倍段氏に感謝申し上げます。どうもありがとうございました。
これは余談ですが、私は武装心霊スポット偵察部隊に影響を受けて、心霊スポット探索の際は武器を携帯するようになりました。
現場ではいつなにが起きるのかわかりません、そのお守りです。こういった心霊系特有のノリも大事にしていきたいですね。
現在の武装心霊スポット偵察部隊は公私共に寿命を削るくらい忙しいそうです。サイトが停止状態となっているのもその影響なのでしょう。
いつかしれっと記事が更新されることを私は楽しみにしております。
