栃木三大廃病院‐2.野木病院
2020/01/01
栃木三大廃病院を巡る旅、第2弾――。
前回、私は東洋診療所という名の廃病院を訪れたのだが、そこから5kmほど離れた地点にあるのがこの「野木病院」である。
建設途中で計画が頓挫され、建物が放置されたままだとイワレている廃病院。
心霊スポットとしても有名であり、霊体験は無数に見つかる。
心霊スポットライターのギンティ小林氏は「最凶の心霊スポット ベスト10」の第2位にこの場所を挙げている。
全身を白い布で覆った謎の集団が儀式を行っており、見つかると鎌を持って襲いかかってくるとの目撃談があるそうだ。
参考:日刊SPA-ホントにやばかった心霊スポット 心霊ライター・ギンティ小林が選出
●問題の病院は四方を雑木林で囲まれ、院内の探索を試みるには、不気味に誘うこの小道を進まなくてはならない。
●道のはじまりにてこんな看板を見つけた。当初は介護施設を建設しようとしたのか?
それとも、医療施設を建設する予定ではあったが、後に高齢者施設に計画を変更、どちらも建設が頓挫になったのだろうか。
近くに野木病院として開業している医院は確認できたが、関係があるのかは不明だ。
●道にそって進むと開けた場所に出る…「野木病院」は姿を現した。
殺風景なコンクリートむき出しの建物、確かに未完成のまま放置されているような印象だ。
●その裏腹、内部は不法投棄されたモノや落書きが多く、非常に不気味である。
●大量の灰と焦げ跡が…過去にボヤ騒ぎでもあったのだろうか。
●まるでスラム街だ、身が引きしまる。
●人がいたことは間違いないようだ、ドラム缶で暖をとっていた形跡があった。心霊とは関係ないが前述した噂通り、謎の集団が儀式でも行っていたのだろうか。
●浮浪者が就寝していたと思われる部屋。
●トイレ
●エレベーター、中を覗くと不法投棄の山。
●2階へ。
●薄気味悪い廊下を進む。
●ここでハプニング。髪の毛にお札…奇妙なものを発見する。
これは後に、貼ってあるお札は金閣寺のもので、単なるイタズラだとSNSで教えていただいたが、私は恐怖で激しく動揺し頭が真っ白だった。
●先ほどの件で逃げたい気持ちでいっぱいだが、息を荒げながらも小走りで撮影を続行。すぐさま3階へ。
●3階も同様、落書きだらけの無機質で冷たい光景が続く。
●トイレの花子さん。
●屋上へ。
●屋上にて数枚写真を撮った後に、私は全速力で階段を駆け下り院内から脱出した。
探索者より
雑木林に囲まれ、周囲から閉ざされている巨大な廃墟。
人目につかない為か、落書きと不法投棄のやりたい放題。
これは逆に自身がトラブルに巻き込まれる可能性が高く、助けも呼べず脱出も困難であるといえるでしょう。
「…いつ事件が起きてもおかしくない」
「…無事に脱出できるのだろうか」
「…何かが突然飛び出してくるかもしれない」
一人で探索していた私はそんな恐れと不安でいっぱいでした。
深夜に行くことは断じて推奨しない。
