ダイアナ研究所
2020/01/01
過去に人体実験が行われていた…?恐怖の廃墟
今から6年前2012年5月のこと、私は人生で初めて心霊スポットに行った。
そこは「ダイアナ研究所」と呼ばれる廃墟で、当時はネットに情報が少なく、知る人ぞ知るドマイナーなスポットであった。
フリーターだった私は、派遣先の喫煙所でこの件を聞いたのだが、その「ダイアナ研究所」という俗称に強く反応したのを思い出す。
バイオハザード真っ盛りの時代に育った者としては「心霊」「研究所」との言葉から、怪しい実験施設を連想してしまったのだ。
こんなことイメージするのは決して私だけではないようで、検索をかければ関連ワードとして人体実験と表示される始末。
(Google検索のキャプ)
けれども私の聞いたイワレは「とにかくやばい場所」「地元民は気味悪がって近づかない」とそんなもので、過去に人体実験をしていたなんて話は聞いていない。
単純に肝試しをする場として機能しているだけであって、特になにかを“見た”であるとか“でる”って話もないのである。
とにかく、怪しい研究施設の廃墟という点が興味そそられるものがあり、霊も出ないならそれほど怖くもなく初心者には最適だろうと、軽い気持ちで探索に出かけたのであった――。
初めての心霊スポットへ
●埼玉県深谷市のよくある田園風景の中、雑木林に隠れるように目的の廃墟はあった。門には正式名称「ダイアナクラブ福祉大学 社会福祉研究所」とある。なぜ「ダイアナ研究所」と呼ばれるようになったのかは不明だ
●これは明るいうちに下見に訪れた際の外観写真。そこら中の窓がベニヤ板で覆われている
●破壊された箇所から内部に侵入してみた。この時は初めてだが、これまで行ってきた心霊スポットと同様だ。一歩足を踏み入れた瞬間「嫌な空気」を全身に浴びる。これはなんともお伝えしにくいが、じっとりとした湿気が肌にはりつく嫌な感じ、もしくは黒い靄(モヤ)のようなものにまとわり憑かれてると言えばいいのか。どちらにせよ一刻も早く逃げ帰りたいとの気持ちでいっぱいになる
●受付
●応接室
●マットが山積みの部屋
●廊下を進む、床に散らばったガラス片を踏み「ジャリ…ジャリ…」と自分の足音だけが響く。そして、ずっとなにかに追われているような気分になる
●食堂跡
●浴場
●トイレ
●和室にあったクローゼット、血痕に見えて一瞬ヒヤリとする
●2Fへ
●2Fは大広間だった
●山積みの段ボールには、干支の置物がぎっしりと詰まっていた
探索者より
以上のことから、内部に研究器具のようなものは全く見あたらず、研究所というよりは宿泊施設に近いことがわかった。過去に人体実験が行われていた形跡は一切ない。
結局のところ真相は「ダイアナクラブ福祉大学 社会福祉研究所」との名称からもわかるように、ここは住み込みで福祉を学ぶ研修施設だった。それは残留物の資料からもハッキリしている。
しかし実際に訪れてみて、なぜこのような噂が発生してしまったのかなんとなくわかった。この既視感、幼ない頃テレビでよく見た「サティ〇ン」を彷彿としてしまったからだ。
そこら中の窓がベニヤ板で閉ざされた廃墟に「なにか隠しているのでは?」と勘ぐる気持ちが湧き出るのは自然なことだろう。どこにでもある見慣れた風景の中、気味の悪い建物がある違和感も相まって、噂が徐々に変形していったのかもしれない。
まー私の見解はどうでもよいのだが、深夜にこんな所いくのはそりゃあ怖かった。
くれぐれも申し上げるが、お化け・幽霊なんてものは出ない。つまり本当の意味での心霊スポットではない。
今もなお現存しているようだが、もうすっかり有名な心霊スポットとなった為、建物外観に落書きも増え荒廃が進んでいる。管理者が定期的にベニヤ板で封鎖してはいるが、その都度破壊されてしまういたちごっこが続いているようだ。周辺住民の不安要素はさぞ増しているに違いない。
くろべぇの廃墟様
(2017年12月時点のダイアナ研究所が閲覧可能、落書きが増え破壊も進んでいる)
http://blog.livedoor.jp/kurobee_ruins/archives/9781597.html
SHINREIKICHIGAI様
(2015年5月、ダイアナを取材した動画に女の子のような声が収録されていた、結局はなにか出るのだろうか?)
https://youtu.be/ll_88OJWMm8
