ホテル皇邸
2020/01/01
(Google ストリートビューよりキャプ)
高知県高知市に「ホテル皇邸」という名の廃墟がある。外観は煉瓦造りの西洋の古城といった感じで周辺の景色とはなじまず異彩を放ち続けている。そのため道路を走っていると嫌でも目についてしまう。
ここは元々ラブホテルだったらしいが、何らかの理由により10年ほど前から営業を停止しており近辺の若者の間で有名な肝試しの場となっている。私が19年4月頃に探索した時も大声で騒いでいる者達と遭遇した。話しかけると頻りに中に入ろうと誘われたが、後述するセンサーの事を知っていたので丁重に断らさせてもらった。
この場所のイワレとして
・割れた窓から女の幽霊が見える
・焼身自殺があった
・オーナーが自殺した
などがある。
3年前だろうか、センサーなどの防犯システムが配備されていない時代に中に入った事があるが、酷く荒らされており至る所に落書きが目立っていた。建物自体はそこまで大きくなく部屋数も多い訳ではない。焼身自殺の時のものかは不明だが一箇所焼けたようになっている部屋があり、とても戦慄したことを思い出す。
当時はまだ無かったが、地主によってセンサーが取り付けられてからは侵入者を頑なに拒む。その上すぐ近くに交番があり通報があるとものの数分で警察が来るので、現在では立ち入ることは完全に出来なくなってしまった。
以下、外観のみになるが写真を掲載しておく。
●大きな「皇邸」の文字は薄汚れ、当時の華美さは見る影もない
●一階は資材が詰め込まれた車庫スペースらしきものが多く見受けられた。おそらく車を止めた部屋に入るタイプのラブホだったのではないだろうか
●柵の隙間からスマホを突っ込み撮影した。天井付近から常に水が滴り落ちており水滴音が鳴っている
●靄が写り込んでいるが、シャッタースピードの関係で自分の吐息が映りこんだものだと思う
●気味のわるい窓。「割れた窓から女の幽霊が見える」との噂が発生するのは無理もない
●黒く汚れた壁面はお化け屋敷として味わい深い、如何に長く放置されてきたか歴史を物語っている
(撮影は全てiPhone)
探索者より
二度目の来訪となるが、防犯システムの関係により中に入れなかった事が非常に悔やまれる。外観の写真ばかりの残念な報告となってしまった。こうなるなら一度目の探索時に撮影しておけばよかったと思う。
私が入った当時から落書きが酷く、取り付け理由として侵入する輩が増加し内部を荒らす行為が悪化した為と考えられる。いずれにせよ侵入時は騒がず周りの状況を見て適切な判断をしてもらいたいものである。
